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50代から、私を整えるヒント 第6回

50代から、私を整えるヒント 第6回

50代になってから、昨日と同じように過ごせる日もあれば、朝から気分が落ち着かなかったり、夕方になると何となく余裕がなくなったりする日もあります。以前の私は、そんな揺らぎを感じるたびに、もっとしっかりしなければと思っていました。周りはいつも通りに見えるのに、自分だけ立ち止まっているようで、焦ることもありました。

今は、更年期という言葉で急いで答えにしないで、その日の自分の調子を見て過ごし方を選ぶようにしています。何かを頑張って変えるというより、少し体を伸ばす、温かいものを飲む、気持ちを文字にしてみる。小さなことを重ねながら、自分を急かさないほうが私には合っていると感じています。

ある時期、いつものことが負担に感じる

ある時期、朝の支度や家のことをいつも通りにしているだけなのに、気持ちが追いつかないと感じる日が続きました。やることが特別に増えたわけではないのに、何から手をつければよいか迷ってしまう。以前なら気合いで動き始めていたと思います。

ある日、予定を一つ減らし、窓を開けて白湯を飲みながらしばらく座っていました。そのあと、肩や首をゆっくり動かしてから、できることだけ始めました。一日の終わりに振り返ると、いつもより多くのことを終えたわけではありません。でも、途中で自分を責めずに過ごせたことが、私には大きな違いでした。

それ以来、調子が揺らぐ日は「前と同じようにできるか」ではなく、「今日はどんな速さなら過ごしやすいか」を考えるようになりました。

まみぃ

できなかったことを数えるより、今日の自分に無理をさせなかったかを見るようにしています。

変化を急いで判断しない

以前は、気分や体の様子がいつもと違うと、すぐに理由を決めたくなっていました。これまでと同じでいられないことを、どこか悪いことのように受け止めていたのだと思います。

今は、眠りが浅く感じた日や、何となく落ち着かない日は、「今日はそういう日なのかもしれない」と少し時間を置いてみます。すぐに答えを出さず、予定を詰めすぎないようにするだけで、気持ちに余白が生まれることがあります。

変化を好きになれたわけではありません。それでも、以前の自分と比べて焦るより、今の自分の声を聞くほうが、暮らしを続けやすいと感じるようになりました。

小さな手入れを暮らしに置く

私が続けているのは、難しいことではありません。朝に白湯を飲む、家事の合間に肩を回したり背中を伸ばしたりする、余裕のある日は湯船につかる。どれもできる日だけで、順番も決めていません。

以前は、毎日同じことを続けなければ意味がないと思っていました。今は、白湯を一口飲めた日も、短くストレッチした日も、そのときの自分を少し気にかける時間になっています。

ある夕方、湯船にお湯をためている間に、洗面所で肩をゆっくり動かしました。体が大きく変わったという話ではなく、慌ただしかった一日から夜へ気持ちを移すきっかけになったのです。私にとっての小さな手入れは、調子を整えようとするより、立ち止まる合図に近いのかもしれません。

心の揺れを書いたり香りを選んだりする

気分が揺れているときは、理由がはっきりしないこともあります。以前は、こんなことで落ち込んではいけないと思い、気持ちをそのままにしていました。

今は、ノートに「今日は気持ちが散らかっている」と一行だけ書くことがあります。文章にならない日は、日付と小さな丸だけでもかまいません。書いたから答えが見つかるわけではなくても、頭の中で繰り返していたことを文字にすると、少し距離を取れるように感じます。

夜には、好きな香りの入浴剤を選んだり、部屋に置いた香りをそっと感じたりすることもあります。香りが強すぎないものを選びながら、「今日はここまで」と自分に知らせる時間にしています。

人と比べる時間から離れる

スマホを見ていると、誰かの元気そうな様子や充実した毎日が目に入ります。以前は、それを見て「自分ももっと動かなければ」と気持ちが焦ることがありました。

今は、気持ちが落ち着かないときには、画面を見る時間を短くすることがあります。通知をそのままにして、お茶をいれたり、ベランダに出たりするだけの日もあります。誰かの暮らしと比べる前に、自分の今の状態を見るほうが、私には必要な時間でした。

人と比べないことは簡単ではありません。それでも、気持ちが落ち着かない日には、誰かと比べ続けるより、自分のために静かな時間を過ごすほうを選びたいと思っています。

今の自分とゆるやかに付き合う

以前の私は、変化を感じると、前の自分に戻らなければと思っていました。今は、同じように過ごせない日があることも含めて、今の私なのだと思うようにしています。

白湯を飲む、体を伸ばす、湯船につかる、ノートを開く、画面から離れる。そのどれか一つを選べたら、その日の自分に少し寄り添えたと感じます。できない日があっても、それで何かを失うわけではありません。

このシリーズで書いてきた小さな習慣も、毎日を立派にするためではなく、私が私のままで暮らしていくためのものです。これからも、揺れながらそのときの自分に合う過ごし方を選んでいきたいと思います。

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