救急箱を開けるのは、必要な物を探すときだけでした。だから普段は、棚の奥に置いたまま。ある日、絆創膏を取り出そうとして久しぶりに中身を見たら、使いかけの箱や、いつ入れたのか思い出せない小袋がいくつも出てきました。
薬や衛生用品は、あるだけで安心した気持ちになりやすいものです。でも、何が入っているか分からなければ、救急箱を持っていても落ち着きません。今は月に一度だけ、ほかの片づけのついでに中身を見るようにしています。
目指しているのは、きれいに詰め込むことではありません。今ある物を一度見て、古くなった物や足りない物に気づく。そのための小さな時間です。
BEFORE|救急箱の中が、よく分からないままでした
以前の救急箱には、買い足した絆創膏の箱、使いかけの袋、いただいた小さな衛生用品などが、思いつくまま入っていました。入れる場所が一つあると便利な反面、「とりあえずここに」と入れた物が増えていきます。
体温計も入っていると思っていたのに、電池が切れていたことがありました。薬の箱も、いつ買ったものかすぐには分からないものが混じっていて、その都度、箱の表示を見直すことに。必要になったときに慌てて確認するより、普段から少し見ておけばよかったと思いました。

救急箱の中は、見ないままだと私には「あるはず」の場所になりがちでした。
きっかけは、絆創膏を探したある日
ある日、小さな箱を探して救急箱を開けたとき、手前から取り出した物の下に、同じような絆創膏がいくつも重なっていました。袋の端が少し折れていたり、箱だけ残っていたりして、すぐに数を把握できませんでした。
そのとき、救急箱も冷蔵庫や引き出しと同じで、時々中身を見たほうがよさそうだと思ったのです。それからは月が変わる頃に、10分ほどだけ救急箱をテーブルに出すことにしました。
まずは、期限や状態を箱や袋の表示で確認します。迷う物はその場で結論を出そうとせず、別の小さな袋に分けておきます。処分や扱いに迷う薬は、自己判断せず、薬局や住んでいる自治体の案内を確かめるようにしています。最後に、体温計の電源が入るか、絆創膏が少なくなっていないかを見るだけです。
月に一度なら、気持ちの負担が少ない
見直しを始めたばかりの頃は、救急箱の中を全部入れ替えたくなりました。でも、一度に整えようとすると、かえって後回しになります。そこで「月に一度、中を眺める」と決めました。
ある週末、食料品の買い物リストを書いたあとに救急箱を開けたことがあります。中の小袋を分けてみると、残りが少ない物と、同じ物が重なっていることがすぐ分かりました。その日は買う物をメモに一つ足しただけでしたが、次に棚を開けたときに中身を思い出せたのが、小さくうれしかったです。

「何があるか分かる」だけで、棚を開けたときの気持ちが少し違いました。
AFTER|救急箱を開けることに迷いが減りました
今も救急箱の中は、見本のように整っているわけではありません。それでも、期限表示を確かめた物と、次に買い足したい物が頭に残るようになりました。探す前から中身が全く分からない、ということが少なくなった気がします。
月に一度見ていると、救急箱は「しまい込む箱」ではなく、家の中にある物を確かめる場所になりました。物を増やさず、今の自分たちの暮らしに合う量を考えるきっかけにもなっています。見直すたびに、棚の使い方も自然に考えるようになりました。
続けるために、決めていること
月初めに、ほかの在庫確認と一緒に開けること。
救急箱だけのために時間を作らず、洗面所や冷蔵庫を見る流れにのせています。
入れる場所を増やさないこと。
箱の外に置き始めると、どこに何があるか分からなくなるので、入らない物は持ち方から考え直します。
迷う物は確認してから扱うこと。
期限や処分方法が分からない薬は、その場で急がず、案内を見てから決めるようにしています。
見直しをするようになってから、ポケットが充実した救急箱を使うようになりました。
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ナイロン素材で軽量。本体は小分けの仕切りがない広々スペースなのでデッドスペースができにくく、蓋の裏には小分けポケットが3つ、内側にはメッシュポケットやゴムバンドもあるので、体温計やチューブ型の薬もそれぞれ迷子にならず収まります。カラーはグレージュ・ベージュ・ミントの3色。サイズなど詳しくは商品ページで確認してください。
おわりに
救急箱の見直しは、目立たない家事の一つです。それでも月に一度、ふたを開けて中を確かめるだけで、棚の奥に何があるのかが少し見えやすくなりました。
全部を新しくそろえる必要はありません。まずは今入っている物を眺めてみる。それくらいからなら、私にも無理なく続けられそうです。

