出かけたあとに限って、あれを持ってくればよかったと思うことがあります。買い物のメモ、羽織るもの、眼鏡。大切な用事の日ほど、頭の中には別のことがたくさんあって、持ち物まで気が回りません。
以前の私は、玄関でバッグの中を何度も確認していました。それでも不安が残り、出発が遅くなることも。忘れ物をしないために細かなリストを作ったこともありますが、毎回全部を見るのは続きませんでした。
BEFORE|出発前の確認が、焦る時間になっていた
50代になると、外出の目的も持ち物も日によって違います。通院、友人との約束、家族の用事。財布と鍵だけでよい日もあれば、書類や飲み物、冷房対策の羽織りが必要な日もあります。
私は「忘れないように」と思うほど、バッグに物を入れすぎていました。必要なものが見つからず、結局バッグの中を広げる。出かける前から気持ちがせわしなくなるのが、少し苦手でした。
きっかけは、玄関で一つだけ問いかけること
そこで始めたのが、靴を履く前に「今日、これがあれば安心と思える物は何かな」と一つだけ考えることです。全部を確認するのではなく、その日の予定に合わせて一つ選ぶだけ。
病院へ行く日は予約に必要なもの。暑い日は飲み物。友人と会う日は、渡したい小さな物。バッグを玄関近くに置き、前の晩か朝にその一つを入れるようにしました。紙に書かない日があっても続けられるくらい、ゆるい決め方です。
AFTER|忘れ物より、出かける気持ちに目を向けられるように
この習慣を始めてから、忘れ物がまったくなくなったわけではありません。それでも、玄関で何度も立ち止まることが減りました。今日の自分に必要なものを一つ思い出せたら、それでよしと思えるようになったからです。
バッグの中身も、帰宅したら一度出すようにしています。使い終わったレシートや水筒をそのままにしないだけで、次の外出の準備が少し楽になります。きれいに整えることより、次に探さないことを大切にしています。
50代になると、外出の予定も体力の使い方も、若い頃とは少しずつ変わっていきます。だからこそ、忘れ物をゼロにしようと気を張るより、今日の自分にちょうどいい準備を選べるほうが、心地よく過ごせる気がしています。
確認するのは一つだけ。だから、慌ただしい朝でも思い出せます。
続けるために、私が手放したこと
大きなチェックリストを毎日見ること、バッグを用途別に増やしすぎること、出発前に完璧を目指すこと。この三つを手放してから、外出の準備が少し軽くなりました。
玄関に小さなかごを置き、翌日に渡したい物だけを入れておくのもよさそうです。ただし、かごを保管場所にしないよう、帰宅後か予定が済んだあとに空にします。
一度だけ、この習慣に助けられたこと
先日、友人と会う約束をしていた日のことです。前の晩に「今日、これがあれば安心」と考えて、渡したいと思っていた小さな贈り物をバッグに入れておきました。当日は他の準備に気を取られていて、正直、玄関を出るときにはその存在をすっかり忘れていたんです。
それでも、前の晩に一つだけ入れておいたおかげで、バッグの中にはちゃんとありました。もし「全部を確認しよう」としていたら、当日の慌ただしさの中で見落としていたかもしれません。一つだけでも前もって決めておくと、その日の自分にどれだけ余裕がなくても助けてくれる。そんな安心感を、この習慣から感じています。
家族に渡す物がある日は、玄関のかごへ入れておくこともあります。出発前に目に入る場所なら、思い出すきっかけになります。雨が心配な日は傘、暑い日は飲み物というように、天気だけを手がかりにする日もあります。
バッグの中の定位置をつくりたいときに
外出前に必要なものを一つ思い出しても、バッグの中で見つからなければ慌ててしまいます。仕切りのあるバッグインバッグなら、鍵や眼鏡、飲み物などの置き場所を決める選択肢になりそうです。
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仕切りと水筒用ポケットが付いた、トートバッグ用のバッグインバッグです。鍵や眼鏡、小物の場所を分けたいときに検討できます。中身を定位置に収めておけば、その日の予定や気分で鞄を変える日でも、バッグインバッグごと入れ替えるだけで済みます。一つひとつ移し替える手間が減るぶん、移動の途中で何かを入れ忘れる心配も少なくできそうです。購入前に、お手持ちのバッグの内寸と合うかを確認してください。
おわりに|外出前の私に、ひとつの安心を渡す
忘れ物が心配な日は、確認を増やすより、今日の予定を一度思い出すほうが私には合っていました。全部を準備できない日があっても、一つだけ持てたら十分。
出かける前の短い時間を、焦るためではなく、今日を気持ちよく始めるために使いたいですね。
